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夢を叶える勇気

Courage for Dreams come true. Mut zu Träumen wird wahr.

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同性愛を題材にした漫画「ニューヨーク・ニューヨーク」
高校生の時、友達が貸してくれた漫画です。
読み終わった後、涙がぽろぽろ零れました。
それは、哀しくて泣いたのではなく、感動して泣いたんだと思います。

この漫画は、「同性愛者」の話です。
ニューヨークの警察官であるケビンが、青年メルと出会って、愛し合って、色々な事件を乗り越えて、眠りにつくところまで描かれています。

フィクションですから、ありえない様な事件に巻き込まれたりもします。でもニューヨークならあるかも・・・と思わなくも無いから、リアルに見えるんですよね。

今でこそ、同姓婚も認められてきているアメリカですが、この漫画が描かれた頃はもちろん迫害も多く、ケビンは周囲に同性愛者だということを隠して生きていました。
親や友達にカミングアウトするシーンもあります。同性愛者故に死んでいった同僚も居ます。
ヘテロ(異性愛者)が大半を占める世界で、いかに同性同士で生きていくのが大変なことなのか、そして彼らを取り巻く人々の葛藤をも描いた、大切な作品だと思います。

これ、ドラマCDがあって、1巻だけは持ってるんですが、きっと今聴いたら泣くと思う。
(そしてまた役者が素晴らしいんだ。中井和哉さん、石川英郎さん、野島健児さん・・・と脳内で彼らのせりふが聴こえます。泣きそう・・・)


それにしても、羅川先生の作品は、「赤ちゃんと僕」とか「しゃにむにGO」とか明るい作品は本当に可愛くて楽しくて面白くて読んでて楽しいのに、「朝がまたくるから」とか影過ぎて怖くなっちゃう作品は軽くトラウマになって二度と読めない・・・ってなる感じで両極端。なんというか・・・「朝が~」は現実に目をそらさない系の内容だったからこそ、痛くて怖かったんだけど、「NYNY」もこっち側の作品なんだと思います。10年以上前に読んでいるので細かい話を忘れていると思うんですけど、でもね、最期まで描いてあるから、笑って逝けたんだったら、いい人生だったんだよね、って思えて、あああ、泣きそうだ。


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